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株式投資をするならどこの国がいいの?投資する国によってパフォーマンス変わる?

株式投資の魅力の一つは、簡単に
日本以外の国に投資ができることです。

特に今後、円高が進んでいく場合、
長期的な視点で考えると海外への投資が
より有効になる
可能性があります。

(ただし、直近ではまだまだ円安傾向が続いているので、
現時点では日本への投資の方が期待値高いと思われます)

株式投資で海外というと、多くの人は
アメリカ市場を思い浮かべるかもしれません。

確かに、世界的に支持されるサービスを
生み出す国ですが、最近では他の先進国と
同様に労働人口は減少傾向で、移民で
なんとか人口をキープしています。

それでも、若年者が伸びるような
人口ピラミッドではなくなってきてます。

なので、投資のポイントは大きな成長が
期待できる国を見つけることです。

では、どういった国に投資した方がいいのでしょうか?
今回はその点についてまとめていきます。

経済成長と労働人口について

まず、経済成長と労働人口の
関係について考えてみましょう。

過去の経済成長を遂げた国々を見ると、
労働人口の増加と経済成長には
強い相関関係があることがわかります。

例えば、日本のバブル時代を振り返ってみると、
経済が急速に伸びていた1980年代後半は、
ちょうど団塊ジュニア世代が労働市場に
参入し始めた時期と重なります。

この時期、日本の労働人口は顕著に増加し、
それに伴って経済も大きく成長しました。

この事例が示すように、労働人口の増加は
経済成長の重要な要因の一つと言えるでしょう。

それでは、現在どの国が注目を集めているのでしょうか?

人口と経済が伸びている国インド

インドの経済成長と株価の推移

現在、労働人口が増加し、株価も成長している国として、
インドが大きな注目を集めています。

インドの経済成長率は近年、世界の主要国の中でも
トップクラスを維持しています。

過去10年間のインドの株価推移を見てみると、
その成長ぶりは目を見張るものがあります。

例えば、インドの代表的な株価指数である
SENSEX指数は、2013年から2023年にかけて
約3倍に上昇しました。

これは年平均成長率に換算すると約11.6%となり、
非常に高い成長率を示しています。

インドが急速に成長している要因

インドの急速な経済成長の要因は
多岐にわたります。

主な要因として以下が挙げられます:

1. 若い人口と豊富な労働力

インドは若年人口が多く、生産年齢人口(15~64歳)が
豊富です。これが労働力の供給を支え、個人消費の
拡大を通じて経済成長をけん引しています。

2. サービス業の拡大

インドの成長は、主にIT産業などのサービス業によって
牽引されています。このユニークな成長パターンが、
インドの経済を支える大きな要因となっています。

3. 改革と資本流入

モディ政権下での経済改革により、
ビジネス環境が改善され、海外からの投資が
増加しています。これが経済成長を後押ししています。

4. インフラ投資

政府はインフラへの投資を拡大しており、
特に道路や電力などの基礎的なインフラの
改善が進んでいます。

5. 国内需要と消費

インドは国内需要に支えられた経済であり、
消費と投資が経済活動の大部分を占めています。
これが持続的な成長を支える要因となっています。

労働人口の増加に加えて、国の方向性としても
インフラなどの環境整備などの条件が
整っていることで今のインドの成長につながっています。

逆に言うと、労働人口が増えていたとしても
こういった国のインフラの整備が整わないことには
有効な経済成長が見込めなくなってしまいます。

実際にブラジルや南アフリカなどは同じBRICSの
中でも出遅れています。

インドの成長が期待できる産業

インドの経済は2024年から2025年にかけて
7.0%から7.2%の成長が予測されています。

特に成長が期待される産業としては以下が挙げられます:

1. ITセクター

クラウドコンピューティングやAI、IoTなどの
先進技術の需要増加により、引き続き成長が期待されています。

2. 再生可能エネルギー

インド政府は2030年までに450 GWの再生可能エネルギー
容量を目指しており、この分野での成長が見込まれています。

3. ヘルスケア

高齢化や慢性疾患の増加に伴い、ヘルスケアサービスの
需要が高まっており、政府の支援も相まって成長が期待されています。

エネルギー系のインフラやヘルスケアなどは
景気の影響も受けにくいので、今後、仮に
不景気になったとしても影響を受けにくい
可能性もあります。

インドに投資できるETFの経費率と値上がり率

インドの株式市場に投資する方法として、
ETF(上場投資信託)があります。

特に海外に投資する場合は分散が重要です。

島国の日本では起こりにくいような
地政学的なリスクも可能性は0ではありません。

その点でETFなどの活用は有効です。

以下に、いくつかの代表的なインド関連ETFの
経費率と直近の値上がり率を示します:

1. iShares MSCI India UCITS ETF

– 経費率:0.65%
– 1年リターン:36.52%

2. Amundi MSCI India UCITS ETF

– 経費率:0.80%
– 1年リターン:36.44%

3. iShares Nifty 50 インド株 ETF

– 経費率:0.35%
– 1年リターン:25.90%
(Nifty 50指数のリターンとして)

直近の1年間でどのETFも25%以上の
ハイパフォーマンスでインドの成長の勢いを感じます。

もちろん、これらのETFは、それぞれ異なる
インドの株式指数に連動しており、経費率や
リターンが異なります。

投資を検討する際は、これらの違いを十分に
理解した上で選択することが重要です。

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インド以外に今後労働人口が伸びている国は?

インド以外にも、労働人口の伸びが
期待される国々があります。

以下にいくつかの国を挙げ、その背景をまとめます

1. インドネシア

東南アジア最大の人口を持ち、若年層が多いため、
今後も労働人口の増加が見込まれます。

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2. フィリピン

高い出生率と若い人口構成により、
労働人口の増加が続くと予想されています。

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3. ベトナム

若年層が多く、教育水準の向上と経済発展により、
質の高い労働力の供給が期待されています。

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4. ナイジェリア

アフリカ最大の人口を抱え、若年層の割合が
高いため、労働人口の急速な増加が予想されています。

5. コンゴ民主共和国

高い出生率と若い人口構成により、
労働人口の増加が見込まれています。

6. パキスタン

若年層が多く、労働人口の増加が続くと
予想されていますが、教育と雇用創出が課題です。

7. エチオピア

アフリカで2番目に人口が多く、若年層の割合が
高いため、労働人口の増加が期待されています。

こう言った人口が伸びている新興国に投資するには??

これらの国々に投資する方法として、
新興国関連のETFがあります。

例えば:

1. iShares Core MSCI Emerging Markets ETF (IEMG)

新興市場全体に投資するETFで、上記の
国々を含む広範な市場にアクセスできます。

2. Vanguard FTSE Emerging Markets ETF (VWO)

FTSE新興市場全体に投資するETFで、
多様な新興国の株式に分散投資できます。

これらのETFは、人口増加が期待される国々に
投資する手段として利用できます。

 まとめ

株式投資において、投資先の国選びは重要な要素です。

特に、労働人口の増加と経済成長には
強い相関関係があることを考えると、今後
労働人口が増加する国々に注目することは
有効な戦略と言えるでしょう。

インドは、その代表的な例として挙げられます。

若い人口構成、IT産業を中心とした
サービス業の発展、政府の改革などにより、
高い経済成長を遂げています。

インドへの投資は、様々なETFを通じて
比較的容易に行うことができます。

しかし、インド以外にも、インドネシア、
フィリピン、ベトナム、アフリカ諸国など、
労働人口の増加が見込まれる国々があります。

これらの国々への投資も、新興国市場全体に
投資するETFなどを通じて検討することができます。

投資を行う際は、単に労働人口の増加だけでなく、
その国の政治的安定性、経済政策、産業構造なども
総合的に判断することが重要です。

また、為替リスクや各国固有のリスクにも
注意を払う必要があります。

特に、2024.8月の時点で円高方向に大きく
動いてきているので、為替の動きも加味した
選択が求められています。

最後に、投資はリスクを伴うものです。

自己の資金状況やリスク許容度を十分に考慮し、
必要に応じて専門家のアドバイスを受けながら、
慎重に投資判断を行うことをお勧めします。

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